練習でできるのに試合でできない

県大会につながる最後の大会が終わりました。

まずはじめに触れなければならないのは、その試合のグランドには小学校2年生からスポ少を続けてきた次男の姿はありませんでした・・・

チームメイトに右手の指を踏まれ、その復帰の練習で顎への自打球、またその復帰の練習で転倒して頭部打撲・・・

一番悔しいのは本人ですが、私も務めを果たすのが精一杯というのが正直なところでした。

これは、私たちに何をしろという事なのか・・・まだもがいているところです。

(本当にかわいそうな事をしてしまいました)

 

相手は、練習試合を含めて3度目の対戦となるチームでした。でも予感はありました。そのチームは名門で、監督さんはこの市で少年野球に何年か携わっている人では知らない人はいません。

あまり寄らないデイリーストアでバッタリその方に遭遇したのです・・・

2回目の対戦は向こうからお誘いいただきました。これまでにはなかった事です。でも、それは実は次男の力が大きかったのでしょう。

「あの大きい10番はどうしましたか?」向こうからお尋ねになったのです・・・いなくなってから彼がこれまで何をしてきたのかを知らされる事が続きました。

 

「けがの具合はいかがですか・・・」と同じブロックの指導者にも聞かれました・・・

 

残された選手を少しでも技術的に上げてその大会に送り出してあげたい・・・でも、それはこちらでの「少年野球の甲子園」を目指す大会で「自信」にはつながらなかったようです。

これまでとは違うアプローチで臨みました。開会式後の2試合目・・・これで朝から気合を入れると、本番まで持たないので(^_^;)リラックスして入って・・・

春の公式戦では逆転勝ちをしたので・・・じゃんけんに勝っても後攻。1回の表は今までの試合で一番早くベンチに戻ってきました(三者凡退に押さえた!)。

そして、その後の攻撃でなんと無死満塁!

(素晴らしい・・・これ以上ない立ち上がり・・・やっぱり朝一からむちを入れない方がいいのか)

 

そういう問題ではありませんでした。

「オレが決める!」と相手に向かっていける子は誰もいませんでした。流れが変わって余裕がなくなり、練習して作ってきた自分の武器を持つのを忘れてしまう・・・

(あまりにメンタルが弱い・・・)

彼らのスイングは何度も見て分析した、去年の秋の練習試合の映像と同じでした・・・

(なんで戻ってしまうの・・・)

 

私は4年間ユニフォームを着てスポ少のベンチに入りましたが、結局、毎週練習して子供たちと作ってきた武器を試合中に持たせる事ができませんでした。そう、それが結果です。

(彼らは練習ではできていた武器を持たなかった。)

一方、お声をかけていただいたあちらの監督さんは、「必要な」選手には直接それを手渡していたのかもしれません・・・

私は武器を作っていただけ?武器をいつ、どうやって使うのか・・・でも、試合で自分がどうなりたいのか、そのために作っているのだと共有できていたと思ていたのですが、選手たちが試合でそれを「使って」たたかっているとは、見えませんでした。

試合で表も裏もベンチでいっしょに試合を見るのは長男の時も含めてなかった事です。次男はいつもは仲間を見事に応援し抜いてきましたが、「それ」ができなかったのは頭痛の所為だけではなかったようです・・・

 

先日、ふと昔の映像を見る事がありました。懐かしい姿がそこに・・・でも、あるシーンで衝撃が走りました。

2年生の次男が守りから帰ってくると上級生たちに、

「早く丸くなって・・・」と促しているのです。これまでは、プレーに目が行っていました。

(これをする子が今うちには6年を含めてもだれも居ない・・・病み上がりの彼の後をついていくチームメイト達・・・)

 

少し見えてきました。最後の大会となる9月に間に合わなくても、いつかその種が開くように・・・

 

自分からあいさつする、大きな声で返事をする、仲間を大切にする・・・変わらずにそれでたたかう。

 

たとえ水を口先まで持っていってあげても、ごくっと飲むのは「自分」なのだから・・・

 

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